大正の土蔵をよみがえらせた
手仕事のギャラリー
信濃文化倶楽部

歴史が香る空間で向き合う
手わざの妙、ぬくもりに宿る美。
ときには作家との出会い、触れ合いも。




古民家再生の専門家・降幡廣信氏の設計で
よみがえった大正の蔵
ゆっくり流れる時間に身を置いて

武井工芸店の店舗奥につながる
ギャラリー「信濃文化倶楽部」の建物は
長野市西町にあった大正時代の蔵を解体、移築修景したもの。
日本を代表する古民家再生の専門家・降幡廣信氏が設計を手がけ、
元の堅牢な素材や伝統的な意匠を生かした
ぬくもりあふれる空間として生まれ変わりました。

信州や全国で活躍する工芸作家やアーティストの
作品を展示するギャラリーとして
四季折々、さまざまな催しをおこなっています。

時には作家自身が来場し、訪れるお客様やフアンとの
交流を楽しむひとときも。
太い梁や漆喰の壁、木の床に包まれたこの場所で
心豊かな時間をお楽しみください。

  • 景観賞受賞の1991年夏号「あざみ便り」記事
  • 読売新聞1993年1月24日「しなの建築懐古録」記事
    景観賞受賞の1991年夏号「あざみ便り」記事(上)
    と、読売新聞1993年1月24日「しなの建築懐古録」に
    紹介していただいた記事(下)

蔵の数奇な運命

信濃文化倶楽部の建物は、数奇な運命を経て、今の姿となりました。 繊維問屋としてつくられ、その後、転々として、取り壊しの計画が持ち上がった1987(昭和62)年、店主が「壊すのはしのびない」と、当時の持ち主であった善光寺大本願さまから払い下げを受けたのです。解体して1年あまり自宅で保管し、降幡廣信氏に相談。善光寺表参道にふさわしい、伝統と今が息づくギャラリーとして改築・竣工したのが1989(平成元)年。店頭ファサードの改修をへて、1991(平成3)年度の長野市都市景観賞を受賞しました。