信州善光寺の門前で120余年。
手仕事のぬくもり息づく ご贈答の商品が きっと見つかります。
信州善光寺の門前で120余年。
手仕事のぬくもり息づく ご贈答の商品が きっと見つかります。
信州善光寺界隈には弥生時代以前から人々が住み、稲作も行われていました。
6世紀には善光寺さまが創建されます。
鎌倉・室町時代には、多くの五輪塔や石碑が建てられ、さらに江戸時代には大勢の人々が行き交う北国街道善光寺宿として栄えました。
長い歴史が連綿と息づくそんな場所で、
明治26(1893)年、武井工芸店は創業しました。
歴史の厚みに彩られた、この恵まれた環境に感謝しながら、
信州で創られ、育まれてきたものや味を大切にしてきました。
120余年という時の流れの中で、
信州のみならず全国や海外のよいものを取り入れ、
信州を訪れる多くの方々にご紹介するようになりました。
<心のこもった贈りもの>という言葉には
そんな思いを託しています。
贈り手の気持ちがさりげなく伝わるよいものたち、よき味わいを
伝統が香る店内でごゆっくりお選びください。
よいものは伝統を持っています。
年月の長さだけでなく、つくり手が思いをかけて
つくり、育み、引き継いできた
美しさ、堅牢さ、使い勝手の良さ、愛らしさ、いとおしさ。
そんな魅力に満ちたものや、味わいを
こだわりを持って集めました。
信州の素朴さやさわやかさを大切に
<あざみ>の包装紙に包んで
お納め申し上げます。
農民美術は、明治、大正、昭和にかけて活躍した洋画家 山本鼎(1882~1946)が提唱した美術運動に端を発する、信州上田・小県地方を中心とした木彫工芸品の総称です。
素朴な彫りと彩色、土臭さが、独特のおもしろみ。
石楠花(しゃくなげ)、りんどう、コマクサ、山岳風景、上田地方の獅子舞などをモチーフに、飾り額、文箱、硯箱、銘々皿、砂糖壺、雑貨、アクセサリーなど多様な作品が生み出されています。
年 | 農民美術の歴史 | 明治31年 | 山本鼎の父、神川大屋に医院開業。 | 35年 | 鼎、東京美術学校洋画専科入学。 | 37年 | 鼎、木版画「漁夫」を明星に発表。石井柏亭が刀画と名付ける。 | 40年 | 鼎、石井柏亭、森田恒友と「方寸」創刊。(方寸には後に小杉末醒、倉田白羊、平福百穂、織田一麿、坂本繁二郎が同人として加わる) | 41年 | 鼎、倉田、小杉などの画家と木下杢太郎、北原白秋ら文学者と「パンの会」発足。 | 42年 | 鼎、小杉、柏亭、白羊、白秋ら長野県下を旅行。大屋で画会。 | 大正1年 | 7月、鼎、渡仏。 | 5年 | 鼎、平田モスクワ領事宅に寄宿。児童創作美術展、農村工芸品展示場を見る。 | 12月、帰国。 | 7年 | 鼎、戸張狐雁、織田一麿らと日本創作版画協会を設立。会長となる。 | 8年 | 11月、「日本農民術建業の趣意書」を神川村に配布。 | 12月、農民美術練習所を神川小学校に開講。 | 金井正、山越修蔵が協力。中村實、第一期生として入所。 | 村山桂次、山崎省三、講師。 | 9年 | 日本橋三越で農民美術展示即売会。 | 10年 | 第二回農民美術展示即売会。日本橋三越にて。 | 12月、農民美術練習所「蒼い屋根工房」大屋に完成。 | 11年 12月、日本農民美術研究所竣工。 | 大屋駅北、滝沢真弓の設計。 | 12年 倉田白羊を教育部主任に迎える。 | 12月、第三回農民美術展(銀座資生堂)。 | 13年 | 農商務省大臣官舎で農民美術展。 | 白馬村で第一回農美地方講習会。 | 「農民美術」誌を創刊(九号まで)。 | 14年 | 8月、第一回夏季工芸学校開催。 | (日本農民美術研究所) | 10月、農林省副業奨励金交付される。 | 昭和2年 | 日本農民美術研究所産業部東京出張所を芝区佐久町に開設。 | 3年 | 山本鼎、この年「学校美術」誌夏の増刊号に談話。“血気の仕事”を載せ、農民美術運動に一生を賭す決意を述べる。 | 4年 | 3月、倉田白羊の指導で神科村主催、日本農民美術研究所後援の羊毛紡織講習会開く。 | 6年 | 長野県農民美術生産組合連合会発足。 | 7年 | 農美生産組合連合会事務局、長野県庁副業課へ移る。 | 8年 | 金井正、「農民美術改革論」。 | 17年 | 11月、北原白秋歿。鼎、葬儀委員長を務める。この後、榛名湖にて倒れる。 | 21年 | 10月、山本鼎死去。 | 27年 | 指定販売店も組合員として加入。 | 武井富八郎、宮本忠雄、柴崎健一、池内清之助、入会。 | 30年 | 県の指導により「農民美術技能者養成」。 | 県下中学生より募集。白馬、大町、佐久、木曽、飯山より応募者(36年まで)。 | 37年 | 山本鼎記念館、4月に着工。 | 10月18日、鼎の命日に開館式。 | 上田市に寄贈。 | 40年 | 農民美術「若実会」発足。 | 50年 | 土屋文貴、冨岡建治、荒井宏一、武井林平、入会。 | 武井富八郎死去。 | 57年 | 長野県民文化会館ロビーパネル製作。 | (農美連合会協同作品として) | 長野県伝統的工芸品に指定される。 | 平成1年 | 創造館「農民美術展」第一回展。 | 10年 | 創造館展、第十四回記念展。 | 冬季オリンピック、パラリンピック展示参加。 | 11年 | 発祥八十周年記念展。 | 記念誌発行。 |
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武井工芸店は、明治26年(1893)の創業以来、木彫をはじめ陶器、漆器、和紙、竹など信州を中心とした心のこもった民・工芸品を紹介しております。また日本の文様、材質など日本独自の美しさを紹介しています。さらに店に併設したギャラリー信濃文化倶楽部では良いものづくりの人たちとそれを楽しむ皆さまとのコミュニケーションの「場」をご提供していきたいと考えております。
Established in 1893, Takei Kogei-Ten has been providing people with pieces of heartfelt craftwork made mainly in the Shinshu area, including wooden works, potteries, Japanese lacquer wares, washi (Japanese traditional paper), and bamboo wares, as well as introducing the original beauty of Japan found in motif patterns, materials and other items. In addition, we are planning to offer “opportunities” for communication between skilled craftsmen and people who love their work, in the Shinano Bunka Club gallery, which is attached to the shop.
信州の木彫りとして〈農民美術〉があります。農民美術は、大正・昭和にかけて活躍した洋画家山本鼎(1882〜1946)らが提唱した美術啓蒙運動に始まる長野を代表する工芸品です。東京美術学校(現東京芸大)を卒業し、自由画教育を進めていた山本らは、当時の北欧やロシアにならって農家の青年たちに農閑期を利用して木彫など多くの工芸品づくりを指導しました。大正12年(1923)その拠点となる「長野農民美術研究所」が現在の上田市神川に設立され、武井工芸店はそこで生産される製品の指定販売店として、この運動をバックアップしてきました。農民美術運動からすでに100年、時代は大きく変わりました。そんな中で、私たちは「ほっとするんです」と感じていただけるような良いモノづくりをご紹介していきたいと考えています。
Wooden craft works in Shinshu are part of “peasant art.” Peasant art in Japan originated in an art movement led by a Western-style painter, Kanae Yamamoto (1882-1946), who flourished during the early 20th century. It has become a proud part of local culture in Nagano. After graduating from Tokyo Bijutsu Gakko, currently Tokyo University of the Arts, Yamamoto and his colleagues promoted so-called "free drawing education" for children. At the same time, they taught how to make craftworks such as wood carving to local farmers who had no work during off seasons, following the example of farmers in Northern European countries and Russia in those days. As the base of those activities, Nagano Nomin Bijutsu Kenkyujo, or an institute for peasant art was founded in 1923 in current Kagawa, Ueda City. Since then, our shop has been supporting this movement as a designated shop which sells craft works created in the center. It has been some 100 years since the peasant art movement started, and the world has been drastically changing. Still, however, we would like to keep providing you with a sense of peace and relaxation through our special craftsmanship.