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2016年06月18日  信州と日本の手わざ・手仕事

眼科医にして版画家 小林 朝治

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小林朝治(こばやしあさじ 1898ー1939)は長野県須坂出身。
金沢医科大学在学中から油彩画を描いており、版画家・畦地梅太郎の影響を受けて版画を制作するようになりました。
眼科医となり、30代で郷里に開業後は、地元の芸術文化の振興に尽くし、研究会や同人誌を結成するなどして、須坂に版画文化が根付く礎となりました。須坂版画美術館内には「小林朝治記念室」があります。骨太で躍動感のある風景作品が魅力の作家で、夭折が惜しまれます。

当店の和紙包装紙は、氏の作品購入を縁にデザインをご提供いただいたもの。アートとしても魅力的です。

画像は2015年に朝治ゆかりの長野県須坂版画美術館で開催された展覧会の案内チラシ

2016年05月21日  信州と日本の手わざ・手仕事

マルチな才能を発揮した 中村直人

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中村直人(なかむらなおんど 1905-1981)は長野県出身の洋画家(二科会会員)。
小学校時代に山本鼎の農民美術運動に触れ、木彫作家としてデビュー、脚光を浴びました。
従軍報道に携わり、絵画でも注目される存在に。戦後、藤田嗣治を追って渡仏、13年間パリに滞在して油彩画の腕を磨きました。
1964年帰国後は、日本の近代画壇を代表する洋画家の一人として活躍。エキゾチックなムード漂う女性像をはじめ、才能のきらめきが光る多彩な作品を残しました。

門前茶寮彌生座2階の「農民美術博物館」で、当店の包装紙のデザインとして「あざみ」の原画、女性を描いた油彩画、木彫作品を展示しています。