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2016年06月18日  信州と日本の手わざ・手仕事

眼科医にして版画家 小林 朝治

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小林朝治(こばやしあさじ 1898ー1939)は長野県須坂出身。
金沢医科大学在学中から油彩画を描いており、版画家・畦地梅太郎の影響を受けて版画を制作するようになりました。
眼科医となり、30代で郷里に開業後は、地元の芸術文化の振興に尽くし、研究会や同人誌を結成するなどして、須坂に版画文化が根付く礎となりました。須坂版画美術館内には「小林朝治記念室」があります。骨太で躍動感のある風景作品が魅力の作家で、夭折が惜しまれます。

当店の和紙包装紙は、氏の作品購入を縁にデザインをご提供いただいたもの。アートとしても魅力的です。

画像は2015年に朝治ゆかりの長野県須坂版画美術館で開催された展覧会の案内チラシ

2016年06月10日  信濃文化倶楽部

こなかかずよ 手仕事の布と衣展

期間:2016年6月4日(土)~7月3日(日)
9:00 18:00
場所:信濃文化倶楽部

おまちかね、こなかかずよさんが八ヶ岳山麓で営む「工房のら」の布と衣が今年も武井工芸店にやってきます。
アジアの人たちが手で糸を紡ぎ、手で織る……そんな風に、ていねいにでき上がった布を草木で染め、衣にした作品です。
カンタ(刺し子)、野蚕のシルク、布、糸、漆のボタンなどの素材も販売します。

2016年06月01日  農民美術

鳩の砂糖壺

素朴で無骨といわれる農民美術ですが、代表的な作品はこんなにもキュート。
国内のみならず、海外からのお客様にも大好評の砂糖壺です。
ろくろ細工と木彫の技術を用い、白樺材を加工。鮮やかな赤、青に彩色しています。
ちょっと北欧風の意匠ですね。フタが鳩の首から上、スプーンの柄が尾羽という、デザインがそのまま機能として生きている点もポイントです。