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2016年05月21日  信州と日本の手わざ・手仕事

マルチな才能を発揮した 中村直人

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中村直人(なかむらなおんど 1905-1981)は長野県出身の洋画家(二科会会員)。
小学校時代に山本鼎の農民美術運動に触れ、木彫作家としてデビュー、脚光を浴びました。
従軍報道に携わり、絵画でも注目される存在に。戦後、藤田嗣治を追って渡仏、13年間パリに滞在して油彩画の腕を磨きました。
1964年帰国後は、日本の近代画壇を代表する洋画家の一人として活躍。エキゾチックなムード漂う女性像をはじめ、才能のきらめきが光る多彩な作品を残しました。

門前茶寮彌生座2階の「農民美術博物館」で、当店の包装紙のデザインとして「あざみ」の原画、女性を描いた油彩画、木彫作品を展示しています。

2016年05月21日  あざみ便り

包装紙は「あざみ」のデザイン

信州の野に咲く一輪のあざみは、信州人気質の独創性や進取の気風を象徴するかのように凜として見えます。

詩人 三好達治は「夏の日の」で
信濃路ふかき やまあざみ
よき花よ
その花言葉 独立自尊
とりわきて わが好む花

とうたっています。

店主の思いも、まさにこの詩と同じ。そして、農民美術をはじめとする信州の手づくり工芸品の数々にこのあざみの姿を重ね、当店のシンボルとしました。

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店の看板は農民美術の作者・○○○○氏(■■■■■ 1904~1982)、包装紙の原画は上田市出身の洋画家・中村直人氏(なかむらなおんど 1904~1982)の作品です。