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2017年02月25日  あざみ便り

京都 迎賓館にて

この1月、京都御苑内の京都迎賓館を拝観してきました。

樹齢700年という国産材ケヤキの一枚扉を開けて館内に入ります。
そこには素晴らしい和の建築、さまざまな工芸品に囲まれた和のもてなしの空間が広がっています。
控えの間を経て大宴会場の藤の間、そして和室から見る庭園は水を湛え、樹木に石が活きています。鴨川に架かっていた橋の欄干石や高松の庵治牟礼の塩田の石などが再利用されているのです。

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庵治牟礼というと、かつてイサムノグチのアトリエがあった場所であり、その時イサムノグチの片腕となり仕事を一緒にされた和泉正敏さん(迎賓館では大滝の庭の石組工事をしている。長野県では松本の開運堂や小布施の桜井甘精堂で仕事を見られます)の工房があります。
今から二十数年前大門町の街路整備の図面を創っていただいたマーク・ピーター・キーン氏と二人で訪れています。徳島のマークが図面を描いた仕事を見るために岡山から鉄道で四国に渡り、ついでに栗林公園や庵治牟礼を訪れました。そこで石の文化を感じました。

常夜灯や墓石しか見たことのない私には石の文化が非常に新鮮に感じられました。マークが創った「阿波の里」の石にも文化を感じました。その一端が長野の大門町にもあることを嬉しく思います。

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